歌舞伎オンデマンドで「扇獅子」を観た。歌舞伎美人での上演時間は、2:53-3:09 16分で、配信は17分だった。
配役は、芸者に中村福助さん、芸者に中村壱太郎さん、芸者に坂東新悟さん、芸者に中村種之助さん、芸者に中村米吉さん、芸者に中村児太郎さん。福助さんと、平成生まれの若い女方の共演。
幕が開くと、舞台には浅葱幕。清元の演奏があり、浅葱幕が落とされると、舞台上手から新悟さん、壱太郎さん、児太郎さんが並んでいる。3人そろっての踊りが終わると、花道から種之助さんと米吉さんの播磨屋コンビが登場して、5人での踊りとなった。
それにしても、この年代は女方が多い。壱太郎さんは祖父である坂田藤十郎さんのような兼ねる役者になるのだろうけれど、児太郎さん、新悟さん、米吉さんは真女方路線。種之助さんは、道化役を含む立役、そして、女方の脇役全般を勤めていくのかな。ここには出演していないけれど、中村莟玉さんや中村鶴松さんもいるし、大谷廣松さんも女方中心、上方の上村吉太朗さんも女方中心だ。
そうこうするうちに5人が舞台袖に引っ込み、背景が上に上がり橋の大道具とともに白の獅子頭を被った福助さんがせり上がって来た。脳出血後のリハビリを続けながら、舞台を勤める。並大抵の体力・精神力ではできないこと。
5人の若手が赤い獅子頭を被って再び舞台に登場した。5人による毛振りは壮観だ。女方の獅子の毛振りはそうそうあるものではない。
短時間ながらも、華やかな演目だった。
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