歌舞伎オンデマンドで「霊験亀山鉾」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 5:30-7:30 8:00-8:45 合計2時間45分で、配信の方は2時間47分だった。
配役は、藤田水右衛門/隠亡の八郎兵衛に片岡仁左衛門さん、芸者おつまに中村雀右衛門さん、石井源之丞/石井下部袖助に中村芝翫さん、源之丞女房お松に片岡孝太郎さん、石井兵介に坂東亀蔵さん、若党轟金六に中村歌昇さん、大岸主税に片岡千之助さん、石井源次郎に中村種太郎さん、石井家乳母おなみに中村歌女之丞さん、縮商人才兵衛に片岡松之助さん、丹波屋おりきに上村吉弥さん、藤田卜庵に松本錦吾さん、仏作介に片岡市蔵さん、大岸頼母/掛塚官兵衛に中村鴈治郎さん、貞林尼に中村東蔵さん。
この演目は、実際にあった仇討ち事件(亀山の仇討)をもとに四世鶴屋南北が書いたもので、討たれる仇の藤田水右衛門が討つ方の石井家の人々を次々と返り討ちにする、通常の仇討ちものとは異なる話が展開される。主人公の悪役・藤田水右衛門と隠亡の八郎兵衛の二役を、仁左衛門さんが一世一代にて勤めた。
南北の作品らしく話の筋が入り組んでいてややこしそうだったので、イヤホンガイドの Web 講座もレンタルして予習してから鑑賞。仁左衛門さんの水右衛門は悪人のオーラ全開で、楽し気に石井家の人々を殺していく。以前、松竹座で観た「絵本合法衢」や「盟三五大切」を思い出したが、これらも南北の作品だった。
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