歌舞伎オンデマンドで「伊達競曲輪鞘當(だてくらべくるわのさやあて)/三社祭」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 7:40-8:23 43分で、配信も同じだった。
「鞘當」の配役は、不破伴左衛門に中村歌昇さん、名古屋山三に中村隼人さん、茶屋女房お新に坂東新悟さん、「三社祭」の配役は、悪玉に市川染五郎さん、善玉に市川團子さん。
まず、「鞘當」。花道の鳥屋から不破伴左衛門の歌昇さん、舞台上手から名古屋山三の隼人さんが登場して、渡り台詞を言うのだが、動画配信だと花道と本舞台に分かれての演出が楽しめない。これは実際の舞台を観てみたかった。歌昇さんは貫禄があり、隼人さんは色男ぶりがあふれていた。(今後、この二人はその路線での配役が増えるのだろう)。長身の新悟さんは、歌昇さんと向き合って演技するときはかなり膝を折っていたけれど、幕切れ、新悟さんが膝をついて三人が並ぶと、背景の桜も相まって、美しい絵姿だった。
そして、楽しみにしていた「三社祭」。10代の染五郎さんと團子さんによる「三社祭」は、元気はつらつ、若さにあふれ、きびきびとした動きで、観ていて楽しい。この先、染五郎さんと團子さんのコンビで何度も上演されることだろう。5年後、10年後の「三社祭」がどのように進化しているか、楽しみだ。
コメント