歌舞伎特選DVDコレクション103 於染久松色読販 新版お染の七役 二幕目・大詰

※当サイトはアフィリエイト広告を掲載しています

「歌舞伎特選DVDコレクション」103号は「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり) 新版お染の七役 二幕目・大詰」で、平成15年(2003年)10月に歌舞伎座で行われた公演が収録されている。本編89分。音声ガイドは収録されていない。

配役は、油屋お染/丁稚久松/許嫁お光/土手のお六/後家貞昌に坂東玉三郎さん、庵崎久作に市川段四郎さん、山家屋清兵衛に河原崎権十郎さん、船頭長吉に尾上松緑さん、女猿回しお作に市川亀治郎(現・猿之助)さん、油屋太郎七に市村家橘さん、鈴木弥忠太に市川團藏さん、鬼門の喜兵衛に十二世市川團十郎さん。マガジンの表紙には記載されていないけれど、下女おそのを中村歌女之丞さん、丁稚久太を坂東橘太郎(現・市村橘太郎)さん、丁稚長太を中村隼人さんが勤めている。

序幕終わりの小梅莨屋に続いて二幕目最初の瓦屋油屋の場でも、玉三郎さんはお六のみを演じる。喜兵衛と共に油屋で強請を働いたものの失敗し、玉三郎さんと團十郎さんが籠を担いで下手舞台袖へ引っ込む。また、この場に出演している丁稚長太の隼人さんの可愛らしい姿も貴重だ。

次の瓦町油屋裏手二階の場から、玉三郎さんの早替わりが楽しめる。ここでようやく後家貞昌が登場した。

大詰は向島道行の場。お染と久松の早替わりに続き、玉三郎さんは正気を失ったお光の姿となる。そのお光を介抱する、松緑の長吉と当時亀治郎だった猿之助さんのお作。二人の踊りも見せ場となる。20年前は期待の若手だったはず。

再び玉三郎さんのお染と久松の早替わり、そして、お六となって船頭たちと立ち廻りを繰り広げ、最後は切り口上で幕となった。

102号の序幕、103号の二幕目・大詰合わせて2時間40分強の演目だけど、様々な姿を見せる玉三郎さん、時にコミカルな演技、そして立ち廻りと観るものを飽きさせないものだった。

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました