歌舞伎オンデマンド ようこそ歌舞伎座へ

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歌舞伎オンデマンドで「十一月歌舞伎座特別公演 ようこそ歌舞伎座へ」を観た。歌舞伎美人での上演時間は「ようこそ歌舞伎座へ」が11:00-11:40 / 4:00-4:40 40分、「三人吉三巴白浪」が12:20-12:51 / 5:20 / 5:51 31分、「石橋」が1:21-1:41 / 6:21-6::42 21分で、配信はそれぞれ44分、31分、22分、レンタル料金はまとめたパッケージで3300円だった。

2024年11月の歌舞伎座公演は、舞台機構設備の工事を実施するとのことで、例年の「吉例顔見世大歌舞伎」は行われず、代わりに歌舞伎を観たことがない人や外国人向けの「十一月歌舞伎座特別公演 ようこそ歌舞伎座へ」が上演された。

「ようこそ歌舞伎座へ」は中村虎之介さんが案内役として登場し、前半は松本幸四郎さん出演の歌舞伎座舞台裏を案内する映像、後半は虎之介さんの解説という構成。この舞台裏を見せる映像がなかなか興味深かった。

搬入口から始まり、上手舞台袖の馬立や上に吊って収納されている大道具、大道具の仕込み・バラシの様子、大ぜり(間口38尺、奥行12尺)が降りて中奈落、そして大奈落(深さ12m)横に収納されている大道具を見せる。次に花道の下から鳥屋へ行き、揚幕の仕掛けを説明。花道横のライトは揚幕さんが担当しているとは知らなかった。下手の袖に移動して幸四郎さんが操作盤での回り舞台の操作を体験、黒御簾の内部紹介、綱元(吊っているバトンを操作する綱がある所)で幸四郎さんがまたも綱を引いて背景を上げることを体験する。上に上がって簀の子・渡り簀の子(ブリッジ)を通り上手に移動、竹本床の内部を見せる。最後に再び舞台に戻って、上手の幕だまりから幸四郎さんが定式幕を引いて暗転、映像から虎之介さんの案内に移った。

猫の手も借りたい、と言って舞台上の屏風に絵を描くふりをして、「傾城反魂香」のごとく虎の着ぐるみが登場した。虎之介さんと虎(なぜか英語をしゃべる)で見得の説明と観客の実践。虎と捕らえにきた捕手2人と虎之介さんが立ち廻りを見せ、水を持ってきた黒衣について簡単に説明を加える。舞台上に虎、そして鼠(「伽羅先代萩」)、猪(「仮名手本忠臣蔵 五段目」)、蝦蟇(「天竺徳兵衛」など)、犬(「大津絵道成寺」2024年12月南座で虎之介さんが犬を演じた)、狐(着ぐるみの狐が出る演目が分からない)も出てきてのだんまり、続いて蛇篭となった(猪役はちょっと大変)。そして、何と写真撮影!尾上音蔵さん(帰国子女で国際基督教大学卒業らしい)が登場して英語通訳を務めた。集合写真の後は、動物たちは引っ込むどころかフリーダム。鼠と蝦蟇が相撲を取って鳥獣戯画のまねをし、蝦蟇と猪以外は客席へ降り観客サービス、蝦蟇と猪は花道でじゃれるしで大賑わい。みんな大好き動物、そして写真撮影。着ぐるみなので、役者さんの肖像権は大丈夫ということか。

写真撮影後は,ゲストとして松緑さんが舞台に登場して少ししゃべる。ここまで音蔵さんの通訳付き。

最後に虎之介さんが簡単にまとめて定式幕を引いて終わったかとおもいきや、これでは締まらないと口上を述べて終わった。

短時間ながらも、歌舞伎座の劇場そのものと、歌舞伎のさわりを楽しく紹介した良いプログラムだと思った。

「三人吉三巴白浪」の配役は、お嬢吉三に尾上左近さん、お坊吉三に中村歌昇さん、和尚吉三に坂東亀蔵さん。左近さんはまだ10代だけど、それなりにお嬢吉三を演じていたと思う。歌昇さん、亀蔵さんは良かった。

「石橋」の配役は、獅子の精に尾上松緑さん、獅子の精に中村萬太郎さん、獅子の精に中村種之助さん、獅子の精に中村福之助さん、獅子の精に中村虎之介さん。松緑さんが白い獅子頭で、若手が赤い獅子頭。若手主体だた、終盤に松緑さんが登場して場を締めていた。いかにも歌舞伎という演目だから、特に毛振りは大いに受けたことだろう。

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