歌舞伎オンデマンド 三月大歌舞伎<夜の部>セット

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単品レンタルより400円安くなるということで、歌舞伎オンデマンドで三月大歌舞伎<夜の部>セット(「伊勢音頭恋寝刃」と「喜撰」)をレンタルした。

まず、「伊勢音頭恋寝刃」。歌舞伎美人での上演時間は 4:15-5:57 1時間42分、6:32-7:55 1時間23分、合計3時間5分で配信は3時間3分だった。

配役は、福岡貢に松本幸四郎さん、今田万次郎に尾上菊之助さん、料理人喜助に片岡愛之助さん、正直正太夫んい坂東彦三郎さん、奴林平に中村歌昇さん、油屋お岸に坂東新悟さん、杉山大蔵に大谷廣太郎さん、桑原丈四郎に中村吉之丞さん、猿田彦太夫に市村橘太郎さん、銅脈の金兵衛に松本錦吾さん、徳島岩次実は藍玉屋北六に中村亀鶴さん、藍玉屋北六実は徳島岩次に片岡市蔵、叔母おみねに市川高麗蔵さん、油屋お鹿に坂東彌十郎さん、藤浪左膳に中村又五郎さん、油屋お紺に中村雀右衛門さん、仲居万野に中村魁春さん。

通し狂言の「伊勢音頭」は2011年7月松竹座(相の山・宿屋・追駆け・地蔵前・二見ヶ浦・油屋・奥庭)で観て以来だが、幸四郎さんの福岡貢は2021年7月松竹座(油屋・奥庭)で観ている。過去の記憶を思い起こしつつ配信を観た。

久しぶりに通しで観たけれど、「伊勢音頭」での見どころはやはり油屋と奥庭で、相の山から二見ヶ浦は省略されてあらすじだけの説明でも何とかなるなと感じた。万次郎があっさりと折紙をすり替えられ、それを取り戻そうと孤軍奮闘する奴林平、客席に降りてまで林平に追いかけられる大蔵と丈四郎コンビ。謎な猿田彦太夫に、どこが正直なのか分からない正直正太夫。更に、話の辻褄を合わすための登場にしかみえない叔母おみね。この何でもあり感が江戸時代の歌舞伎なのだろう。

主要な役どころでは、幸四郎さんの貢ははまり役。雀右衛門さんのお紺は綺麗で健気。魁春さんの万野は上品というか意地悪そうに見えなかった。片岡秀太郎さんの万野が懐かしい。彌十郎さんのお鹿は愛嬌があって、いじらしい。愛之助さんの喜助は爽やか。今回の配役は愛之助さん以外上方の役者さんがいないから、あっさりしたように見えたのかもしれない。

次に「喜撰」。歌舞伎美人での上演時間は 8:15-8:46 31分で、配信は32分だった。

配役は、喜撰法師に尾上松緑さん、所化に河原崎権十郎さん、所化に中村松江さん、所化に坂東彦三郎さん、所化に坂東亀蔵さん、所化に中村萬太郎さん、所化に中村種之助さん、所化に中村鷹之資さん、所化に中村玉太郎さん、所化に尾上左近さん、所化に坂東亀三郎さん、所化に尾上眞秀さん、所化に小川大晴さん、所化に中村吉之丞さん、祇園のお梶に中村梅枝さん。

この演目は、清元と長唄の掛け合いでの舞踊。桜満開の中、喜撰法師が一人で踊り、いつしか祇園のお梶が登場して二人で踊り、そして、お梶、喜撰法師が踊りを見せる。終盤には所化たちがやってきて皆で踊る。イヤホンガイドの解説が欲しかった。

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