歌舞伎オンデマンドで「日本怪談歌舞伎 時超輪廻古井処(ときをこえりんねのふるいど)」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 11:00-11:55 / 3:30-4:25、12:25-1:05 / 4:55-5:35、1:15-2:00 / 5:45-6:30 合計2時間20分で、配信は2時間19分だった。
配役は、浅山鉄山/細川巴之介に片岡愛之助さん、室戸光に今井翼さん、お菊/お春の方に中村壱太郎さん、船瀬三平/高松煌平に梅丸改め中村莟玉さん、山名宗全に市川男女蔵さん。
ちょっとは興味があったものの、劇場まで出向く気になれなかった演目の配信はありがたい。
井戸が時空を超える場所として、現代劇と歌舞伎をうまく繋いでお芝居を作ったものだと感心しながら観ていた。早替わりに立ち廻り、だんまりに連理引き、本水にすっぽんやせりを効果的に使った歌舞伎らしい演出が随所に見られた。今井翼さんが現代劇、愛之助さんが歌舞伎、この二者を繋ぐのが船瀬三平と高松煌平の二役を勤めた莟玉さん。二役早替わりを含めて大活躍だった。
2019年11月に莟玉に名前が変わってから松竹座初出演ということで、梅丸改め莟玉なのね。劇中、蘆屋道門役の片岡松十郎さんによる”煌平を意のままに操る術”の台詞が、梅丸から莟玉への紹介となっていた。本名から愛称のまるるまで術の文言にしている。極めつけは日本にいるパンダの名前の羅列。莟玉さんはパンダが大好きということでの台詞だが、こんなネタを入れていたとは。(あまり受けていなかったようだけど)。
なかなかユニークな芝居を見せてもらった。
コメント