歌舞伎オンデマンドで「新版 伊達の十役」を観た。歌舞伎美人での上演時間は、11:00-12:00 1時間、12:20-1:20 50分 合計1時間50分で、配信は1時間53分だった。
配役は、乳母正岡/松ヶ枝節之助/仁木弾正/絹川与右衛門/足利頼兼/三浦屋女房/土手の道哲/高尾太夫の霊/腰元累/細川勝元に市川猿之助さん、八汐に坂東巳之助さん、侍女澄の江/ねずみに中村玉太郎さん、正岡一子千松に市川右近さん、妙林に市川弘太郎さん、渡辺外記左衛門に市川寿猿さん、松島に市川笑三郎さん、沖の井に市川笑也さん、妙珍に市川猿弥さん、渡辺民部之助に市川門之助さん、栄御前に市川中車さん。
三代目市川猿之助(現・猿翁)さんが昭和の時代に復活させた
を、コロナ禍の時間制約に合わせ「新版」として約2時間で上演したもの。
序幕は「足利家奥殿の場」「足利家床下の場」で、「伽羅先代萩」の世界が繰り広げられる。猿之助さん演じる正岡は、自分の子供を殺されても顔色一つ変えず鶴千代を守る職務を遂行する姿と、ようやく千松と二人になって嘆き悲しむ母の姿の演じ分けが見事だった。巳之助さん演じる八汐は憎々して良かった。千松演じる市川右近さん、大きくなったね。栄御前演じる中車さん、意外と様になっていた。
序幕「床下」で猿之助さんは松ヶ枝節之助、そして仁木弾正となり、序幕で3役勤めたことになる。
大詰は「間書東路不器用(ちょっとがきあずまのふつつか)」で、猿之助さん8役早替わりの舞踊劇。絹川与右衛門→足利頼兼→与右衛門→三浦屋女房→土手の道哲→高尾太夫の霊→与右衛門→腰元累→与右衛門→高尾太夫の霊→腰元累→与右衛門→道哲→与右衛門→仁木弾正→細川勝元と目まぐるしく役が変わり、そして、踊りを見せる。
玉太郎さんのねずみの着物に「けだもの」の文字が散らされていたのが、個人的には受けてしまった。
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