歌舞伎オンデマンドで「傾城反魂香」を観た。歌舞伎美人での上演時間は4:00-5:10 1時間10分で、配信の方は1時間13分だった。通常1時間20分くらいなので、新型コロナウイルス感染対策としての時間短縮での上演。
配役は、浮世又平に中村勘九郎さん、女房おとくに市川猿之助さん、狩野雅楽之助に市川團子さん、土佐修理之助に中村鶴松さん、将監北の方に中村梅花さん、土佐将監光信に片岡市蔵さん。
2020年12月は、奇しくも歌舞伎座と南座で「傾城反魂香」が上演され、南座は実際の舞台を、歌舞伎座は歌舞伎オンデマンドでの配信を鑑賞することができた。
同じ演目でも、演じる役者さんによって演出が変わる。大きな違いは、南座では、又平の自画像が反対側に抜け出た手水鉢を土佐将監が切り、又平の吃音が治って幕となったが、歌舞伎座では手水鉢を切る演出はなかった(こちらが、通常行われているもの)。また、修理之助が虎を消す場面で、南座ではさっと虎が姿を消したのに対し、歌舞伎座では舞台が暗くなり煙が出て虎が消えた。煙が出たのは初めて観た。
又平の衣装も異なり、南座では羽織に着流し姿だったが、歌舞伎座では袴を着用していた。文楽はどっちだったかな?
同時期に同じ演目が上演されると、いろいろ比較出来て面白い。
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