演目・配役・上演時間
一、碁太平記白石噺 新吉原揚屋の場
配役 傾城宮城野:雀右衛門 宮城野妹信夫:孝太郎 大黒屋惣六:梅玉
上演時間 4:30-5:25 55分
二、身替座禅
配役 山蔭右京:仁左衛門 太郎冠者:錦之助 侍女千枝:吉太郎 侍女小枝:千太郎 奥方玉の井:鴈治郎
上演時間 5:55-6:45 50分
三、瞼の母
配役 番場の忠太郎:獅童 素盲の金五郎:亀鶴 娘お登世:壱太郎 鳥羽田要助:吉之丞 金町の半次郎:國矢 板前善三郎:松之助 半次郎母おむら:吉弥 水熊のおはま:秀太郎
上演時間 7:00-8:40 1時間40分
観劇記録
獅童さん主演の瞼の母が観たくて、2度目の名古屋遠征。前回は2017年6月の平成中村座だったけれど、今回は初めて御園座へ。
碁太平記白石噺は、以前、文楽で観ているので話についていけたが、曽我物語を知っていないと、分かりづらいかもしれない。中村雀右衛門さんの傾城宮城野は美しく、片岡孝太郎さんの信夫は素朴さが良かった。
身替座禅はいつ観ても楽しい演目。太郎冠者の錦之助さん以外は、上方の役者で演じられた。 千枝の上村吉太郎さん、 小枝の片岡千太郎さんはまだ十代。これからが楽しみだ。
瞼の母は期待通りの熱演だった。序幕、澤村國矢さんの半次郎と、(フライヤーに名前が出ていないけれど)片岡千壽さんの半次郎妹おぬい、上村吉弥さんの母おむらは、兄を思う妹、息子を思う母で、家族愛が表現されていた。そして、中村獅童さんの忠太郎。おむらの手助けで一筆書く忠太郎の姿に、母への思いがにじみ出ていた。
場面変わって、大詰の舞台は料理茶屋水熊。片岡秀太郎さんのおはまは、忠太郎に対する心の変化が観る側にもひしひしと伝わってくるものだった。また、獅童さんの忠太郎も、母に会えた喜び、おはまに拒絶された悲しみ、面影を胸におはまに二度と会わない決意があらわれていた。
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