歌舞伎オンデマンドで「鬼揃紅葉狩」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 11:00-12:10 1時間10分で、配信は1時13分だった。
配役は、更科の前実は戸隠山の鬼女に市川猿之助さん、平維茂に松本幸四郎さん、局かえで実は鬼女に市川門之助さん、侍女ぬるで実は鬼女に中村種之助さん、侍女かつら実は鬼女に市川男寅さん、侍女もみじ実は鬼女に中村鷹之資さん、侍女いちょう実は鬼女に中村玉太郎さん、侍女にしきぎ実は鬼女に尾上左近さん、男山八幡の末社百秋女に市川笑三郎さん、男山八幡の末社千秋女に市川笑也さん、従者碓氷三郎に市川青虎さん、従者小諸次郎に市川猿弥さん、神女八百媛に中村雀右衛門さん。
最初は常磐津と竹本、途中から長唄が加わる、何とも贅沢な舞踊の一幕。猿之助さんの更科の前、門之助さんの局、そして、若手たちによる侍女たちは非常にあでやか。猿之助さんの踊りは、更科の前の時は巧みに扇を用いて優雅に、鬼女の本性が見え隠れするに従い、怪しくダイナミックに変化していく。毎回のことながら、猿之助さんの身体能力には驚かされる。
更科の前だけでなく、局や侍女たちも踊りの見せ場がある。終盤、鬼女となってからは毛振りも見せる。9月に春藤玄蕃で涎くり役の又五郎さんの頭を叩いていた種之助さんが、10月は可憐な侍女、そして、鬼女となるのだから、若手の中でも特に芸達者だ。
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