市川猿之助 春秋座特別舞踊公演 春秋座

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歌舞伎

演目・上演時間

一、独楽

配役 独楽売萬作:市川團子

上演時間 11:00-11:25 / 3:30-3:55 25分

二、口上

配役 市川猿之助 市川青虎 市川團子

上演時間 11:45-11:55 / 4:15-4:25 10分

三、戻駕色相肩

配役 吾妻の与四郎:市川猿之助 浪花の次郎作:市川青虎 禿たより:中村壱太郎

上演時間 12:25-1:00 / 4:55-5:30 35分

観劇記録

今回は、市川團子さん関西初御目見得、そして、市川青虎さん襲名披露という、記念となる公演となった。

新型コロナウイルス感染症が広まらなかったら、2020年3月下旬に予定されていた奈良・平城京跡特設会場での猿之助さんとの連獅子が、團子さんの関西初登場だったのに、2年待たされた。

しかし、3日間5公演とはいえ、團子さんの祖父・市川猿翁さんが創った春秋座での團子さん初御目見得、そして、青虎さんの襲名披露ができて本当に良かった。(青虎さんは8日から11日まで松竹座の舞台に出演するけれど、「博奕十王」の劇中であいさつするのだろうか?)

まずは、團子さんの「独楽」。鳥屋から花道に出てきた團子さんは、背が高くて細く顔が小さい今時の青年だったが、丁寧に、そして、きびきびと踊っていた。これからの進化が楽しみ。まだ大学生なので毎年とは言わないけれど、2・3年に1回は春秋座に出てほしい。そして、近いうちに南座もしくは松竹座での出演してほしい。(来年2月博多座が「新・三国志」ということなので、春に関西での上演を期待)。

「口上」は上手から猿之助さん、青虎さん、團子さんの並び。市川家の柿色の裃でなく水色の裃、そして、まさかり髷ではなく、普通の髷姿だった。

最後は「戻駕色相肩」。猿之助さんと一緒に駕を肩に花道に登場した青虎さんは、心なしか弘太郎時代より堂々とした雰囲気が出ているように感じた。名前が変わったことで、役者としても大きく変わっていくのかもしれない。今後の活躍が楽しみだ。

猿之助さんはさすがの貫禄に演技、そして、壱太郎さんは大きな禿だったけれど、かわいらしかった。

今回も、短時間ながらも密度の濃い公演だった。

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