歌舞伎オンデマンドで「白鷺城異聞(はくろじょうものがたり)」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 11:00-11:45 45分で、配信も同じだった。
配役は、宮本武蔵に中村歌六さん、本多平八郎忠刻に中村又五郎さん、秀頼の霊に中村勘九郎さん、刑部姫(おさかべひめ)に中村七之助さん、腰元白鷺に中村梅枝さん、腰元名月に中村米吉さん、局明石に中村歌女之丞さん、宮本三木之助に中村萬太郎さん、家老都築惣左衛門に中村錦之助さん、千姫に中村時蔵さん。
この演目は、1999年(平成11年)に二世中村吉右衛門さんにより姫路城特設舞台で初演されたもので、構成・演出も松貫四のペンネームで吉右衛門さんが手掛けた。
姫路城の天守閣に現れる妖怪退治のために、宮本武蔵が招かれる。まず、宮本武蔵をもてなすということで、腰元白鷺の梅枝さんと腰元名月の米吉さんが踊る。続いて、宮本武蔵の歌六さんによる巌流島決闘の物語。そして、武蔵への返礼として千姫の時蔵さんが舞う。こうして各人の見せ場が終わると、一転、物の怪が現れ千姫が苦しむ。武蔵は三木之助の萬太郎さんを連れて天守閣へと向かう。
天守閣では、刑部姫の七之助さんが待ち構えている。さらに、秀頼(千姫の元夫)の霊の勘九郎さんが加わり、後半の見せ場の立ち廻りとなる。
短時間の間に、歌舞伎の醍醐味を凝縮した演目だった。
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