演目・配役・上演時間
一、狐と笛吹き
配役 春方:梅玉 親友秀人:錦之助 楽人照芳:亀鶴 楽人冬年:吉弥 楽人夏雅:吉之丞 媼:歌女之丞 ともね:雀右衛門
上演時間 11:00-12:15 1時間15分
二、双蝶々曲輪日記
角力場・難波裏
配役 山崎屋与五郎・放駒長吉:鴈治郎 藤屋吾妻:壱太郎 茶屋亭主金平:寿治郎 濡髪長五郎:獅童
上演時間 12:45-13:45 1時間
引窓
配役 南与兵衛後に南方十次兵衛:仁左衛門 濡髪長五郎:獅童 平岡丹平:亀鶴 三原伝造:吉之丞 母お幸:吉弥 お早:孝太郎
上演時間 14:00-15:10 1時間10分
観劇記録
狐と笛吹きは、春夏秋冬の季節の移り変わりとともに展開される、中村梅玉さんの楽人・春方と、中村雀右衛門さんのともね(春方が助けた狐が化けている)の、美しくも悲しい愛の物語だった。
双蝶々曲輪日記は、2010年3月南座で中村獅童さんの濡髪長五郎、市川亀治郎(現・猿之助)さんの放駒長吉・山崎屋与五郎による角力場を、2016年12月先斗町歌舞練場で片岡仁左衛門さんの南与兵衛、坂東彌十郎さんの濡髪長五郎による引窓を観ている。
角力場での獅童さんの濡髪は堂々とした関取で、貫禄があった。中村鴈治郎さんの放駒長吉は若々しさが出ていた。
今回は難波裏も上演されたことで、濡髪長五郎が追われる身となった理由が分かり、引窓での仁左衛門さんの南方十次兵衛、上村吉弥さんの母お幸、そして獅童さんの濡髪との間で繰り広げられた、義理や情けが交錯する緊迫したやり取りに一層引き込まれた。
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