歌舞伎オンデマンドで「泥棒と若殿」を観た。歌舞伎美人での上演時間は11:40-12:50 1時間10分で、配信の方は1時間14分だった。
配役は、伝九郎に尾上松緑さん、松平成信に坂東巳之助さん、迎えの侍に市川男寅さん、迎えの侍に尾上左近さん、宝久左衛門に市川弘太郎さん、梶田重右衛門に中村亀鶴さん、鮫島平馬に坂東亀蔵さん。
原作は山本周五郎の短編小説。
(この本には、歌舞伎「ゆうれい貸屋」の原作も収録されている)。
1968年3月に初演、1975年に再演されて以後、しばらく上演されていなかったが、2007年5月に十世坂東三津五郎さんの成信と松緑さんの伝九郎で上演され、同じく三津五郎さんの成信と松緑さんの伝九郎で2010年11月に地方巡業にて再演された。
お家騒動から人間不信に陥った成信と、小さい頃からひどい目に合わされ続けた伝九郎。成信が幽閉されている廃墟のような屋敷に、伝九郎が泥棒に入ったことで二人が出会う。生活を共にするうちに人間らしさを取り戻したものの、お家騒動が解決して成信はお城へ戻ることになる。
生活に困って泥棒に入ったものの、もとは働きもので面倒見の良い伝九郎を松緑さんが熱演していた。また、当初は自暴自棄になっていたけれど、家臣に説得され、領主として生きる決心をした若殿を巳之助さんが好演していた。
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