シネマ歌舞伎 連獅子/らくだ

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シネマ歌舞伎「連獅子/らくだ」は、平成19年(2007年)10月に新橋演舞場で上演された「連獅子」と、平成20年(2008年)8月に歌舞伎座で上演された「らくだ」が収録されている。 本編107分。どちらも十八世中村勘三郎さんが主演で、勘三郎さんの踊りと芝居を楽しむ映像作品である。

前の記事「らくだ」に合わせて、この記事では「らくだ」のみ取り上げる。

紙屑買久六に中村勘三郎さん、家主女房おいくに坂東彌十郎さん、駱駝の馬太郎に片岡亀蔵さん、半次妹おやすに尾上松也さん、家主佐兵衛に片岡市蔵さん、遊び人手斧目の半次に坂東三津五郎さんの配役。

メディアのパッケージや、歌舞伎座のフライヤー(https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/60/)に記載されているように、”岡鬼太郎作 眠駱駝物語らくだ”なので、こちらは東京版になる。(出演している役者さんを見ても、東京版と見当がつく)。上方版のやたけたの熊五郎とらくだの宇之助が、東京版では遊び人手斧目の半次と駱駝の馬太郎になり(家主や家主女房も名前が違う)、半次妹おやすも登場するなど、上方版と東京版で異なるところがあるものの、大まかな話の流れは同じ。

面白いことは面白いのだが、冒頭、駱駝の馬太郎にお念仏を唱えている糊売り婆おぎんが中村小山三さんで、その後に三津五郎さんや勘三郎さんと既にお亡くなりになった方々が登場するため、観ていて複雑な気持ちになった。

今は立役で活躍している松也さんの女方の姿も、貴重なものかもしれない。

関西在住で馴染みの言葉ということもあり、個人的には愛之助さん・中車さんの上方版「らくだ」の方が好み。

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