歌舞伎オンデマンドで「寿式三番叟」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 11:00 – 11:37 37分で、配信は39分、レンタル料金は2750円だった。
配役は、三番叟に尾上松也さん、三番叟に中村歌昇さん、三番叟に中村萬太郎さん、三番叟に尾上右近さん、三番叟に中村種之助さん、附千歳に中村米吉さん、千歳に中村雀右衛門さん、翁に中村又五郎さん。
富士山が描かれた緞帳が上がると、松竹梅が描かれた背景が目に入る。いかにもおめでたい。能舞台を思わせる屋根もある。すぐに面箱を捧げ持った附千歳の米吉さんが舞台に登場し、そして、翁の又五郎さんと千歳の雀右衛門さん、三番叟は松也さんだけ続いて登場した。
まずは雀右衛門さんと米吉さんによる優美な舞。続いて、又五郎さんの重厚な舞となった。「寿式三番叟」は能の「翁」を義太夫に取り入れたものとのことなので、能のような動きなのも納得だ。
又五郎さん、雀右衛門さん、米吉さんが引っ込み、松也さんが花道へ移動すると、歌昇さん、萬太郎さん、右近さん、種之助さんの三番叟が舞台中央にせり上がってきた。同時に、能舞台のような屋根が上に上がる。「三番叟」は狂言から移されているので、能舞台に囚われなくても良いのか。
5人の花形役者さんたちが、ダイナミックに踊る。同じ振りでも微妙に違っていて、個性が現れている。
音羽屋の襲名を寿ぐ幕開きに相応しい演目だった。
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