歌舞伎オンデマンド 婦系図

※当サイトはアフィリエイト広告を掲載しています

歌舞伎オンデマンドで「婦系図」を観た。歌舞伎美人での上演時間は 4:30-5:07 37分、5:27-6:15 48分 合計 1時間25分で、配信は1時間24分だった。

泉鏡花原作の「婦系図」は2016年9月松竹座で喜多村緑郎さん襲名披露の新派の公演で観ているのだが、話の内容をすっかり忘れていたので、イヤホンガイドweb講座(13分)がセットされている方をレンタル、料金は3700円だった。

配役は、早瀬主税に片岡仁左衛門さん、柏屋小芳に中村萬壽さん、掏摸万吉に中村亀鶴さん、古本屋に片岡松之助さん、坂田礼之進に田口守さん、酒井俊蔵に坂東彌十郎さん、お蔦に坂東玉三郎さん。「婦系図」は新派の演目ということもあってか、田口守さんほか、新派の俳優さん・女優さんが出演している。

今回は、本郷薬師縁日~柳橋柏家~湯島境内の上演。仁左衛門さんと玉三郎さんによる湯島境内の場が一番の見せ場になる。早瀬の仁左衛門さんが本当に若く見える。仁左衛門さんの芸の力か。お蔦の玉三郎さんは当然ながら美しい。いつ別れを切り出そうかと苦悩する早瀬と、早瀬と世帯を持って初めて一緒に外出できて喜ぶお蔦の対比が見事。一転しての、有名なお蔦の「切れろとか別れるとかってそんなことはねぇ、芸者の時に言うものよ。今の私には、いっそ死ねと言ってください」の台詞が悲しみを誘う。

小さい時に酒井に拾われ人生が変わった早瀬は、師の酒井の命令によりお蔦と別れる。湯島境内の場は原作になく、劇化されてから泉鏡花により書き下ろされたとのこと。気になる続きはKindle版の婦系図を読むことにしよう。

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました